EF15について 旅客機のEF58形に引き続いて貨物機用に設計製作された。歯数比と台車部分が異なる他は EF58形旧形と同一である。 EF16への改造については後方の記述とEF16のページを参照下さい。 EF16については、改造前のEF15の番号で挿入しました。比較してみてください。(2005.11.28) 諸元 年度 車軸配置 機関車重量 動輪上重量 最大長 最大幅 パンタグラフ 固定軸距 折りたたみ高さ --------------------------------------------------------------------------------- 1947 [1-C]-[C-1] 99.8t 84.6t 17.0m 2.8m 3.96m 4.22m 1951 [1-C]-[C-1] 102.0t 85.8t 17.0m 2.8m 3.96m 4.22m 出力 最大運転速度 主電動機 台車形式 制御方式 制御装置 ----------------------------------------------------------------------- 1600Kw 75Km/s MT41 HT61 LT129 非重連3段組合せ 電磁空気式 1900 MT42 弱磁界制御 単位スイッチ EF15の撮影履歴など 私が初めてEF15の写真を撮ったのは中学生であった1956年8月です。 この時点ではEF15は129号まで作られていました。 その頃には、鉄道には取り立てて興味があった訳では有りませんでしたので、それから、 1970年代になるまで写真は撮っていませんでした。 新潟へ行く途中の車窓からたまたま撮ったのが、長岡駅に停車中のEF15−54でした。 後ろに、荷物車を連結していました。 私が乗った列車は何だったかを交通公社の復刻時刻表1956年12月号で調べてみました。 (乗ったのは時刻改正の前なので若干違うと思いますが) 写真を撮っているのは、高崎、湯沢のあたり、長岡、亀田です。 (1956.11.19改訂) 列車番号 上野 高崎 長岡 新潟 729 5:50 8:19 12:56 701「佐渡」 9:30 11:04 14:04 15:15 711 9:50 11:42 16:42 18:48 703「越路」 13:30 15:06 18:15 19:30 713 22:00 00:34 5:32 7:44 309→317 23:00 0:39 9:16 10:35 信越線経由 715 23:50 2:43 7:35 9:50 車窓から昼間の写真を撮っているので、候補は729列車か701列車でしょうか。 729は長岡駅での接続がわるいし、乗り換えた記憶もありません。 この時刻表には、上野−水上間の電車が1往復載っています。 上野 高崎 水上 917 8:30 10:21 11:38 926 18:33 16:30 15:00 参考(1950.10.1改訂) 更に6年前の時刻表 列車番号 上野 高崎 長岡 新潟 725 5:15 8:05 13:12 311 5:15 8:05 17:33 19:47 信越線経由 313 6:50 9:40 20:05 22:17 信越線経由 713 8:10 10:58 16:12 18:24 小山行き併結 701「急行」 10:20 12:14 15:50 17:10 727 10:40 13:32 18:46 729 14:30 17:01 22:05 705 21:50 00:06 4:20 6:00 直江津行き併結 715 22:00 0:33 5:33 7:45 秋田行き併結 611 23:50 2:53 7:42 10:04 米原行き併結 1956年8月頃の上越線・高崎線関連の電気機関車の配置 EF15は129号までこの年の7月に新製。 この年の9月から11月に機関車が大移動(EF58が転出、代わりにEF57が転入とか)しています。 鉄道ピクトリアルの機関車の履歴表を見て展開すると下記のようになります。 EF12 高崎 1−7、10−17 長岡 8 EF13 長岡 1、2、3 水上 4、6、11、12、14、24 EF15 長岡 16−19、25−29、31−33、53、54、100、123、128 高崎 30、47−52、68 EF16 水上 20、21、22 (増備途中) EF53 高崎 1−15 EF55 高崎 1、2 EF57 高崎 1 EF58 高崎 35−41、97 長岡 42−47 EF16はEF15を改造した機関車ですが、福島−米沢間に使用されたものは1965年に 用済みになり長岡第二区に移動していました。その後、11号、12号を除きEF15に復元 されています。番号は改造前の番号に戻っています。 EF15−1〜8、20、21がそうです。 下表では、EF16に改造されて復元されたEF15と45番までのEF15を載せています。 ##は当初のEF15の番号を示しています。EF15とEF16は復元後の番号を示しています。 EF16の括弧付き番号はEF16時代の番号を示しています。 なお、製造が3年間途切れているのは、不景気に対する経済政策で製造が延期されたため である。 EF15とEF16の関係 ## EF15 製造 新製配置 移動1 EF16 改造 移動2 復元 ---------------------------------------------------------------------------- 01 1 1947.07.31H 1947.08.15M F ( 1) 1952.01.24T F 1967.09.20O 02 2 1947.09.11H 1947.09.11T F ( 2) 1952.03.10T F 1967.10.05O 03 3 1947.09.15H 1947.09.25N F ( 3) 1952.03.29T F 1967.07.18O 04 4 1947.12.15H 1947.14.17N F ( 4) 1951.12.21T F 1968.05.31O 05 5 1947.12.24H 1947.12.24T F ( 5) 1951.06.28T F 1967.12.27O 06 6 1948.01.31H 1948.02.05N F ( 6) 1951.07.26T F 1967.12.08O 07 7 1948.02.25H 1948.02.27K F ( 7) 1951.10.20T F 1968.03.22O 08 8 1948.03.27H 1948.04.03T F ( 8) 1952.02.22T F 1967.08.21O 09 9 1951.04.24H 1951.04.24D -- 10 10 1951.05.22H 1951.05.22D -- 11 11 1951.06.26H 1951.06.26D -- 12 12 1951.12.14H 1951.12.14S -- 13 13 1951.12.27H 1951.12.27S -- 14 14 1952.02.09H 1952.02.22N -- 15 15 1952.03.17H 1952.04.07N -- 16 1947.07.16K 1947.08.05T N 20 1955.12.24O M 17 1947.08.18K 1947.08.18N N 21 1956.02.20O M 18 1947.09.21K 1947.09.23N N 23 1957.02.11O M 19 1947.10.18K 1947.10.23N N 22 1956.03.29O M 20 20 1947.11.20K 1947.11.28N F ( 9) 1951.09.28T F 1967.11.05O 21 21 1947.12.15K 1948.01.17N F (10) 1951.12.04T F 1968.02.14O 22 1948.02.10K 1948.02.29T F 11 1951.11.02T F 23 1948.05.12K 1948.05.18K F 12 1951.08.27T F 24 1948.03.22M 1948.04.03K N 29 1958.01.23O N 25 1948.04.27M 1948.05.18K N 31 1958.03.31O N 26 1947.05.30M 1947.06.18K N 24 1957.02.27O M 27 1947.06.28M 1948.07.14T N 25 1956.10.19O M 28 1947.08.20M 1947.08.20T N 26 1957.03.30O M 29 29 1947.08.15M 1947.08.30N -- 30 30 1947.08.30M 1947.09.13M -- 31 1947.09.30M 1947.10.21N N 28 1957.12.11O M 32 1947.10.31M 1947.11.09N N 30 1958.03.01O N 33 1947.11.30M 1948.12.19N N 27 1957.11.09O M 34 34 1951.06.08M 1951.06.08D -- 35 35 1951.06.15M 1951.06.17D -- 36 36 1951.06.28M 1951.06.30D -- 37 37 1952.02.13M 1952.02.13H -- 38 38 1952.02.14M 1952.02.14H -- 39 39 1952.02.28M 1952.02.28H -- 40 40 1951.05.28K 1951.05.30D -- 41 41 1951.06.25K 1951.06.27D -- 42 42 1951.06.29K 1951.06.29H -- 43 43 1951.12.05K 1951.12.05D -- 44 44 1951.12.07K 1951.12.12D -- 45 45 1951.12.26K 1951.12.26D -- (略号) 製造 H:日立、K:川崎、M:三菱 改造 T:東芝、O:大宮工場 移動1:改造前の配置区(1949年3月から4月にかけて福島に移動) 移動2:改造後の配置区 区名略号 N:長岡第二、T:高崎第二、K:国府津、M:水上、F:福島第二 S:新鶴見、D:沼津、H:浜松 1968.3の配置状況 EF16 長岡 11、12、30、31 水上 20−29 EF15(45号まで) 長岡 1−8、20、21 宇都宮 12−15、29、30、34、41−45 高崎第二 37−39 新鶴見 9、10、11、35、36、40 (岡山) (広島) (下関) 1975.3の配置状況 EF16 長岡 11、12、30、31 水上 20−29 EF15(45号まで) 東新潟 37、39 長岡 1、2、3、6、15、20 (宇都宮) 高崎第二 38 東京 9、10、11、29、30、34、35、36、40 新鶴見 4、5、7、8、21、41−45 八王子 12、13、14 (竜華) (広島)
掲載写真のメニューは下記です。 (1)EF15に戻ったEF16 1−8、20−21号。但し、3号は写真を撮っていません。 (2)EF16に改造されなかったEF15 29号、30号。 (3)1951年度製造のEF15 9−15、34−45号。但し10号、45号は写真が見つかりません。 (4)荷2935列車 この列車は隅田川駅から東海道方向の荷物車を品川まで運ぶ列車で、上野(高架)、東京駅を 通過しました。品川で汐留発の荷35列車の前に連結されました。 東京区の無線機付のEF15が牽引していました。 隅田川 13:59 → 品川 14:43 掲載写真は下記です: 9号 神田駅、浜松町駅 11号 東京駅 35号 品川駅 逆の方向は、荷2641列車が品川から山手貨物線経由で運転されていました。 品川 4:09 → 隅田川 5:22
(4)荷2935列車 この列車は隅田川駅から東海道方向の荷物車を品川まで運ぶ列車で、上野(高架)、東京駅を 通過しました。汐留発の荷35列車の前に品川で連結されました。 東京区の無線機付のEF15が牽引していました。 隅田川 13:59 → 品川 14:43 掲載写真は下記です: 9号 神田駅、浜松町駅 11号 東京駅 35号 東京駅、品川駅 逆の方向は、荷2641列車が品川から山手貨物線経由で運転されていました。 品川 4:09 → 隅田川 5:22