私は新潟市の生まれで、赤ん坊の頃から見てきた電車ですが、今は廃止されています。 だだし、小学校に入る前に新潟から離れ、夏にやってくる程度になりました。この電車はご当地者としては空気の ような存在で、市内の写真は撮っていますが、不思議と一度も電車の写真を撮ったことはありませんでした。撮り 始めたのは、鉄道写真を撮るようになってからです(履歴書を参照)。 線路は、県庁前−燕間でしたが、新潟駅まで延ばす計画もあったようです。ご多分にもれず、モータリゼーション には勝てず最後には廃止されてしまいました。 最初の縮小は道路を走っている県庁前−東関屋間が廃止されて、東関屋−燕になり、更に、燕−月潟間が廃止に なりました。残った区間は東関屋−月潟間でした。 なお、県庁前は県庁が移転後(建て替え後、市役所が移ってきた)、白山前と名称変更されました。 線路が縮小される前は、ある時期まで貨物列車が走っていました。牽引は主としてモワ51でしたが、モハが使用さ れる場合もありました。 下記は全廃時に配布されたダイヤのコピーと説明資料による。 ダイヤ改正時期 記事 ---------------------------------------------------------------------------------------------------- 昭和8年4月1日 東関屋−白根間開通 昭和8年8月15日 白根−燕間、県庁前−東関屋間開通 貨物列車が3往復設定 昭和11年4月1日 ダイヤグラムをみると、東関屋−県庁前間に停留場が5つある。貨物列車は2往復設定 昭和17年11月15日 東関屋−県庁前間の停留場は小型電車が停車。貨物列車は3往復設定。混合列車設定。 昭和18年12月31日 社名が新潟電鉄から新潟交通となる(合併のため)。 昭和27年4月1日 準急列車設定。小型電車停留所記述なし。 昭和36年11月19日 準急列車設定。貨物列車は3往復設定。混合列車設定。 昭和38年11月10日 準急列車設定。貨物列車は3往復設定。混合列車設定。運輸収入のピーク時であった。 昭和39年6月22日 新潟地震発生による暫定ダイヤ。この年の終わりまで続いた。 昭和44年10月1日 混合列車無くなる。燕−白根間貨物列車4往復設定。 1975.2.1 準急廃止。 1982.4.1 ワンマン運転開始。 1982.7.1 貨物列車廃止。 1885.6.1 県庁前を白山前に改称。 1991年7月1日 貨物列車設定なし。 1992.3.20 白山前−東関屋間廃止。 1992年9月7日 白山前−東関屋間廃止後のダイヤ。 1993.8.1 燕−月潟間廃止。 1998年7月27日 燕−月潟間廃止後の最後のダイヤ。 1999年4月4日 全線廃止。 車両の諸元表 番号 形式 長さ 高さ 幅 台車 主電動機 車体 -------------------------------------------------------------------------------- 11 モハ10 全金 17.03 4.110 2.734 日車D14 WH 556J6 日車S41新造 14 モハ10 全金 17.03 4.110 2.734 日車D14 WH 556J6 日車S38新造 12 モハ10 全金 17.03 4.110 2.734 日車D14 芝浦SE-119H 日車S43新造 16 モハ16 半鋼 16.76 4.114 2.728 日車D14 WH 556J6 小田急旧デハ1400型 18 モハ18 全金 17.03 4.110 2.734 ブリル27MCB2 WH 556J6 日車S37新造 19 モハ19 全金 17.03 4.110 2.734 ブリル27MCB2 WH 556J6 日車S35新造 21 モハ20 全金 17.03 4.110 2.734 ブリル27MCB2 WH 556J6 日車S42新造 24 モハ24 全金 17.03 4.110 2.734 日車D14 芝浦SE-119H 日車S44新造 25 モハ24 全金 17.03 4.110 2.734 日車D14 芝浦SE-119H 日車S44新造 36 クハ36 半鋼 16.05 3.876 2.720 住友KS30L 小田急旧クハ1352 37 クハ37 半鋼 16.84 3.760 2.734 TR11 国鉄キハ41080 39 クハ39 半鋼 16.93 3.880 2.715 TR10 西武クハ1214 45 クハ45 半鋼 16.76 3.880 2.728 住友KS31L 小田急旧デハ1400型 46 クハ45 半鋼 16.76 3.880 2.728 住友KS31L 小田急旧デハ1400型 47 クハ45 半鋼 16.76 3.880 2.728 住友KS31L 小田急旧デハ1400型 48 クハ45 半鋼 16.76 3.880 2.728 住友KS31L 小田急旧デハ1400型 49 クハ45 半鋼 16.76 3.880 2.728 住友KS31L 小田急旧クハ1465 50 クハ45 半鋼 16.76 3.880 2.728 住友KS31L 小田急旧デハ1400型 51 モワ51 半鋼 11.15 4.025 2.430 日車D14 WH 556J6 製造時の車体 その他 小田急デハ2229、2230が1985.1(小田急での廃車は1984.6.30)に入線 出典:世界の鉄道'74,朝日新聞社,1973.10 私鉄の車両2小田急電鉄,保育社,1985.3 車両の在籍表(1985〜1989)(各年12.31現在) 番号 形式 1985 1986 1987 1988 1989 --------------------------------------------------- 11 モハ10 3 y y y y y 14 モハ10 y y y y y 12 モハ10 y y y y y 16 モハ16 1 y y y y y 18 モハ18 1 y y y y y 19 モハ19 1 y y y y y 21 モハ20 1 y y y y y 24 モハ24 2 y y y y y 25 モハ24 y y y y y 36 クハ36 1 y y y y y 37 クハ37 1 y y y y y 39 クハ39 1 n - - - - 45 クハ45 6 y y y y y 46 クハ45 y y y y y 47 クハ45 y y y y y 48 クハ45 y y y y y 49 クハ45 y y y y y 50 クハ45 y y y y y 51 モワ51 1 y y y y y 2229 2 y y y y y 2230 y y y y y ト151 y y y y n トラ151 y y y y n チ111 2 y y y y n キ100 y y y y y 記号 y:在籍、n:廃車、−:在籍せず 譲受車(小田急より) 2229,2230 1984.12.28 日本車輌で改造 ワンマン化等 廃車 39 1985.6.30 廃車 36 1989.12.31 廃車 37 1989.12.31 廃車 ト151 1989.12.31 廃車 トラ151 1989.12.31 廃車 チ111 1989.12.31 廃車 チ114 1989.12.31 廃車 出典:鉄道ピクトリアル新車年鑑(1985−1990) 線路・駅 全長は35.8キロでしたが、関屋分水が出来たために36.1キロになりました。 県庁前 2.6 東関屋 1.8 平島* 1.0 寺地* 1.4 焼鮒 1.8 越後大野 1.0 新大野* 1.9 木場 1.3 板井* 2.1 七穂 1.2 吉江* 2.0 味方 1.9 白根 1.7 曲* 2.5 月潟 2.7 六分 2.4 新飯田 1.9 小中川 1.9 灰方 3.0 燕 注)燕→県庁前が下り、県庁前→燕が上りである。 *付は停留場である。 この他に、越後大野−新大野間に黒崎中学前、吉江−味方間に味方中学前 がある。 県庁前−東関屋間は路面を走るが小型電車が走っていた頃には下記の専用停留場が あった。 監督所前、白山浦1、白山浦2、中学校前、硫酸会社前
11 モハ10形 全金 12 モハ10形 全金 14 モハ10形 全金 16 モハ16形 半鋼 18 モハ18形 全金 19 モハ19形 全金 21 モハ20形 全金 24 モハ24形 全金 25 モハ24形 全金 51 モワ51形 半鋼 2229、2230 小田急デハ2229、2230が1985.1(小田急での廃車は1984.6.30)に入線 36 クハ36形 半鋼 37 クハ37形 半鋼 39 クハ39形 半鋼 45 クハ45形 半鋼 46 クハ45形 半鋼 47 クハ45形 半鋼 48 クハ45形 半鋼 49 クハ45形 半鋼 50 クハ45形 半鋼