今までスキャンした写真から、題記のEF80形の写真を取り出ました。 EF80は鉄道雑誌に纏めて取りあげられない機関車でした。何故かと考えると: 主として常磐線・水戸線を走っていた。 特急列車は早朝上野着であった。 ついでに撮影するには、走行本数が少なかった。 ・・・・・ 使いにくかったのでしょうか、20年弱の使用で消えてしまいました。 2006.12.31現在275枚掲載しています。 2007.2.11現在277枚(2枚削除、4枚追加)掲載しています。 2007.3.10 履歴表追記。 2007.3.29現在279枚(2枚追加)掲載しています。 EF80ページの更新履歴へはここをクリックしてください。 EF80について 1961年6月1日に取手−勝田間が電化された。この際、柿岡地磁気観測所への影響を避けるために 取手以北は、交流電化された。この時点では、客車列車・貨物列車は蒸気運転。 更に、1962年10月1日に勝田−高萩間が交流電化された。 このために客車列車・貨物列車を牽引用にEF80形交直流機関車が製造された。 試作ED921を基本に設計された。D形では容量が不足するのでF形とし、軸重の制限から軽量化が求 められた。このために、1台車1電動機方式とし、制御機器の簡略化が図られた。 1〜50の諸元 車軸配置 機関車重量 動輪上重量 最大長 最大幅 パンタグラフ 全軸距 折りたたみ高さ --------------------------------------------------------------------------------- B−B−B 96.0t 96.0t 17.5m 2.8m 4.24m 13.06m 出力 最大運転速度 主電動機 台車形式 制御方式 制御装置 ----------------------------------------------------------------------- 1950Kw 100Km/s MT53 前後:DT127 非・2段・弱 電空単ス 中間:DT128 空冷シリコン 51〜63の諸元 車軸配置 機関車重量 動輪上重量 最大長 最大幅 パンタグラフ 全軸距 折りたたみ高さ --------------------------------------------------------------------------------- B−B−B 97.8t 97.8t 17.5m 2.8m 4.24m 13.06m 出力 最大運転速度 主電動機 台車形式 制御方式 制御装置 ----------------------------------------------------------------------- 1950Kw 100Km/s MT53 前後:DT135 非・2段・弱 電空単ス 中間:DT136 空冷シリコン EF80のタイプ 号機 タイプ 引張力伝達 電気暖房用装置 ------------------------------------------------------ 1−30 第1次旅客用 心皿 電動発電機 31−50 第1次貨物用 心皿 なし 51−58 第2次貨物用 引張棒式 なし 59−63 第2次旅客用 引張棒式 静止形インバータ 24、33 引張棒式に改造 34 同上 1−10 固定編成列車用 前面スカートの欠き取りステップ 追加2007.4.1 前面スカートの左右に欠き取りステップがある車両があります。 33、34 製造日が4年ずれているので引棒式に改造されたときか? 51−63 1967.1-2に製造された車両 EF80の撮影履歴など 1973年頃から1985年6月27日まで撮影していました。 ついでに撮影したものが溜まったということでした。 撮影した線区は下記です。 @上野−日暮里・西日暮里(常磐線、東北本線) 早朝に撮影に行かなくなったら、EF80を撮影する回数も減ったということに なっていました。上野駅発着の客車列車。 A尾久−大宮(東北本線、山手貨物線) 貨物列車(武蔵野線経由)、東大宮への回送列車。 B総武本線(新小岩−本八幡) たまたま撮ったということです。貨物列車のみ。 C常磐線(3回程度) 少なすぎて、コメントなしです。 撮っていないのは内郷区に配置されていた機関車が大部分でした。 上記の場所では撮影できるのは、与野付近、総武本線でした。 参考:1972年から1978年にかけての常磐線・水戸線の客車列車発着時刻表 EF80製造・新製配置・廃車 号機 製造 新製配置 廃車日 備 考(勝田電車区への貸出期間) --------------------------------------------------------------------------------- 1 1962.07.28日立 田端区 1980.05.01田端 1962.07.28-1964.11.30 2 1962.07.30日立 田端区 1981.07.10田端 3 1962.08.03日立 田端区 1980.03.31田端 1962.08.03-1964.12.06 4 1962.08.07日立 田端区 1981.09.01田端 5 1962.08.10日立 田端区 1981.01.12田端 1962.08.10-1964.12.15 6 1962.08.16日立 田端区 1981.04.23田端 7 1962.08.23日立 田端区 1980.03.31田端 1962.08.23-1964.12.15 8 1962.08.25日立 田端区 1980.12.26田端 9 1962.08.28日立 田端区 1981.03.18田端 1962.08.28-1964.11.30 10 1962.09.04日立 田端区 1981.12.12田端 11 1962.09.05日立 田端区 1980.05.01田端 1962.09.05-1964.11.01 12 1962.09.07日立 田端区 1983.01.24田端 13 1962.09.12日立 田端区 1981.04.23田端 1962.09.12-1964.11.30 14 1962.09.22三菱 田端区 1981.07.10田端 15 1962.09.24三菱 田端区 1981.01.12田端 1962.09.24-1964.11.30 16 1962.10.02三菱 田端区 1981.09.01田端 1962.10.02-1962.12.01 17 1962.10.09三菱 田端区 1980.08.11田端 1962.10.09-1964.11.01 18 1962.10.11三菱 田端区 1982.11.22田端 19 1962.10.18三菱 田端区 1983.07.16田端 1962.10.18-1964.10.27 20 1962.10.20三菱 田端区 1982.11.22田端 21 1962.09.26日立 田端区 1983.04.21田端 1962.11.18-1964.11.01 22 1962.09.27日立 田端区 1983.02.22田端 23 1962.11.06日立 田端区 1980.08.11田端 1963.02.10-1964.11.01 24 1962.11.09日立 田端区 1980.05.01田端 25 1962.11.13日立 田端区 1983.02.22田端 1963.04.16-1964.11.01 26 1962.11.26日立 田端区 1983.09.13田端 27 1963.02.08日立 田端区 1983.10.05田端 1963.02.03-1964.11.01 28 1963.03.02三菱 田端区 1983.05.17田端 29 1963.03.14三菱 田端区 1985.11.11田端 1963.03.14-1964.11.01 30 1963.03.21三菱 田端区 1983.05.17田端 31 1962.12.16日立 田端区 1983.04.21田端 1962.12.16-1964.10.01 32 1962.12.20日立 田端区 1985.05.17田端 33 1962.12.26日立 田端区 1984.02.21田端 1962.12.26-1964.10.01 34 1963.01.18日立 田端区 1982.11.22田端 35 1963.01.24日立 田端区 1985.11.20田端 1963.05.31-1964.10.01 36 1963.04.04日立 田端区 1986.01.18田端 1964.12.05-1965.04.21 37 1963.04.04日立 田端区 1984.06.19田端 1963.04.11-1964.10.01 38 1963.04.23日立 田端区 1984.02.21田端 39 1963.05.09日立 田端区 1985.10.28田端 40 1963.05.15日立 田端区 1984.04.13田端 41 1963.05.30日立 田端区 1984.06.06田端 42 1963.06.06日立 田端区 1984.05.25田端 43 1963.06.14日立 田端区 1984.03.12田端 44 1963.06.27日立 田端区 1986.01.14田端 45 1963.07.11日立 田端区 1985.12.03田端 46 1963.07.19日立 田端区 1984.05.25田端 47 1963.08.01日立 田端区 1983.08.05内郷 48 1963.08.22日立 田端区 1983.10.05内郷 49 1963.08.29日立 田端区 1983.07.16内郷 50 1963.10.31日立 田端区 1983.09.13内郷 51 1967.02.16日立 勝田電 1985.05.16田端 52 1967.02.21日立 勝田電 1985.12.03田端 53 1967.02.18東芝 勝田電 1985.06.27田端 54 1967.02.23東芝 勝田電 1985.11.20田端 55 1967.02.27東芝 勝田電 1985.04.20田端 56 1967.02.17三菱 勝田電 1985.05.17田端 57 1967.02.22三菱 勝田電 1985.05.17田端 58 1967.02.24三菱 勝田電 1985.09.12田端 59 1967.01.07日立 勝田電 1985.04.20田端 60 1967.01.11日立 勝田電 1985.04.20田端 61 1967.01.17日立 勝田電 1985.05.17田端 62 1967.01.31日立 勝田電 1985.09.12田端 63 1967.02.25日立 勝田電 1986.01.18田端 移動 1975-1985年の鉄道ピクトリアル「車両の動き」による EF80-24 1978.10.03 内郷→福島 福島区からの戻りの時期不明。田端区からいつ移動? EF80-25 1978.10.04 内郷→福島 同上 EF80-26 1978.10.05 内郷→福島 同上 EF80-37 1978.10.02 内郷→田端 EF80-38 1978.10.02 内郷→田端 EF80-44 1980.11.15 内郷→田端 EF80-46 1981.02.26 内郷→田端 EF80-61 1981.05.14 内郷→田端 EF80-62 1981.05.26 内郷→田端 EF80-63 1981.06.10 内郷→田端 EF80-51 1983.01.20 内郷→田端 EF80-52 1983.02.22 内郷→田端 EF80-53 1983.03.10 内郷→田端 EF80-54 1983.04.05 内郷→田端 EF80-55 1983.04.15 内郷→田端 EF80-56 1983.04.28 内郷→田端 EF80-57 1984.02.06 内郷→田端 EF80-58 1984.02.06 内郷→田端 EF80-59 1984.02.06 内郷→田端 移動 鉄道ピクトリアル1998.7「常磐線近代化・高速化の軌跡後編」による EF80-39 1979.10.23 内郷→田端 EF80-40 1979.10.26 内郷→田端 EF80-41 1980.03.31 内郷→田端 EF80-42 1980.03.31 内郷→田端 EF80-43 1981.01.30 内郷→田端 EF80-44 1980.11.15 内郷→田端 EF80-45 1980.10.01 内郷→田端 EF80-46 1981.02.26 内郷→田端 EF80-60 1981.03.24 内郷→田端 EF80の配置状況 1964.3.31の配置状況 田端 50両 1−50 1969.3.31の配置状況 内郷 13両 51−63 田端 50両 1−50 1971.3.31の配置状況 内郷 13両 51−63 田端 50両 1−50 1973.3.31の配置状況 内郷 14両 50−63 田端 49両 1−49 1974.10.1の配置状況 内郷 27両 37−63 田端 36両 1−36 1979.3.31の配置状況 内郷 25両 39−63 田端 38両 1−38 1982.4.1の配置状況 内郷 13両 47−59 田端 32両 12、18−22、26−46、60−63 25:1休 1985.3.31の配置状況 田端 20両 29 32 35 36 39 44 45 51−63 参考文献 電気機関車ガイドブック交流機編 杉田肇、1975.3.10、誠文堂新光社 特集常磐線100年 鉄道ピクトリアル 1998.6号(No.654) 鉄道ピクトリアル新車年鑑(1985−1987)廃車 鉄道ピクトリアル「車両の動き」 1975-1985年。 但し、1980年は未調査。 交通公社時刻表 常磐線近代化・高速化の軌跡後編 国井浩一、鉄道ピクトリアル1998.7号(No.655)