EF10について この機関車の最初のグループは1934年度に丹那トンネルが開通し、沼津まで電化されたことに対応して、 貨物用に製造された。 1934年度のグループ(1〜16号)は車体、機器がEF53型と同じである。 1937年度に17−19が増備された。車体はEF56様の丸形。その中で17号は一体鋳造の台車を使用。 1938年度に20−24が増備された。車体はEF56様の丸形。一体鋳造の台車を使用。 1940年製の25−29は車体は角張っており、台車は棒台枠に戻った。 1940年製の30−33は車体は角張っており、改良型一体鋳造の台車を使用。 1941、42年製の34−41は25−29と同様。主抵抗器室の通風の強化が図られた。 なお、25−41号には重連総括制御装置が装備されていた。 しかし、実際には使用されなかったようです(EF10・11・12・14形電気機関車設計回顧,鉄道ピクトリアル1965.12)。 諸元(1−16) 車軸配置 機関車重量 動輪上重量 最大長 最大幅 パンタグラフ 折りたたみ高さ -------------------------------------------------------------------- [1-C]-[C-1] 97.5t 81.48t 18.38m 2.81m 3.94m 出力 最大運転速度 主電動機 台車形式 制御方式 制御装置 ----------------------------------------------------------------------- 1350Kw 75Km/s MT28 HT56 LT112 非重連3段組合せ 電磁空気式 弱磁界制御 単位スイッチ 諸元(30−33) 車軸配置 機関車重量 動輪上重量 最大長 最大幅 パンタグラフ 折りたたみ高さ -------------------------------------------------------------------- [1-C]-[C-1] 97.5t 81.48t 17.5m 2.81m 3.94m 出力 最大運転速度 主電動機 台車形式 制御方式 制御装置 ----------------------------------------------------------------------- 1350Kw 75Km/s MT28 HT58 LT113 重連3段組合せ 電磁空気式 弱磁界制御 単位スイッチ EF10の撮影履歴など EF10の写真を撮影している1970代には、機関車の配置が拡散しており、遠方には あまり出かけないので、撮影したのは新鶴見区や東京区のカマが主でした。 どちらかというと、ついでに撮影したという傾向が強かったと思います。 時代が進むと、東海道線には運用されなくなり、新鶴見区からもいつの間に消えていました。 EF10の履歴 機号 製造 新製配置 1945.3 1955.3 1975.3 廃車日 ---------------------------------------------------------------------- 1 1934.09H 1934.10K 水上 国府津 新鶴見 1975.07.07新 2 1934.10H 1934.11K 水上 国府津 新鶴見 1976.10.30新 3 1934.10H 1934.11K 沼津 国府津 新鶴見 1975.07.07新 4 1934.10H 1934.11K 水上 国府津 新鶴見 1975.07.07新 5 1934.10T 1934.10K 水上 国府津 新鶴見 1975.07.07新 6 1934.10T 1934.10K 水上 国府津 新鶴見 1975.07.07新 7 1934.10T 1934.11K 水上 国府津 甲府 1976.03.01甲 8 1934.10M 1934.10K 水上 国府津 甲府 1978.01.11甲 9 1934.10M 1934.10K 国府津 国府津 甲府 1977.12.15甲 10 1934.10M 1934.11K 国府津 国府津 甲府 1977.09.08甲 11 1934.10M 1934.11K 国府津 国府津 甲府 1977.01.05甲 12 1934.10K 1934.10K 水上 甲府 豊橋 1975.07.07豊 13 1934.10K 1934.11K 国府津 八王子 立川 1978.01.18甲 14 1934.10K 1934.11K 国府津 沼津 豊橋 1979.03.30豊 15 1934.10K 1934.11K 水上 甲府 甲府 1977.03.03甲 16 1934.11N 1934.11K 門司 国府津 豊橋 1977.03.15豊 17 1938.04T 1938.04M 長岡二 国府津 甲府 1976.03.01甲 18 1938.03T 1938.03M 門司 新鶴見 甲府 1977.03.03甲 19 1938.03Y 1938.04M 門司 八王子 甲府 1977.03.03甲 20 1939.03H 1939.04K 門司 国府津 豊橋 1977.10.18豊 21 1939.03H 1939.04K 国府津 国府津 豊橋 1978.03.29豊 22 1939.03T 1939.03K 門司 門司 豊橋 1977.10.18豊 23 1939.03T 1939.04K 門司 門司 豊橋 1978.08.25豊 24 1939.03Y 1939.04K 門司 門司 豊橋 1978.09.25豊 25 1940.07M 1940.07M 門司 門司 新鶴見 1976.10.30新 26 1940.08M 1940.08M 門司 門司 甲府 1977.03.03甲 27 1940.08M 1940.09M 門司 門司 甲府 1977.03.03甲 28 1940.07T 1940.07M 門司 門司 甲府 1978.01.11甲 29 1940.07T 1940.08K 門司 門司 東京 1977.05.06東 30 1940.04H 1940.04K 門司 国府津 東京 1978.01.18豊 31 1940.04H 1940.04K 門司 八王子 豊橋 1983.08.05豊 32 1940.07Y 1940.07K 大里 門司 豊橋 1977.03.15豊 33 1940.07Y 1940.08K 門司 国府津 東京 1977.05.06東 34 1941.11T 1941.11K 国府津 甲府 東京 1977.07.05甲 35 1941.12T 1941.12K 門司 門司 東京 1978.11.21豊保管 保存:北九州市門司区「大里不老公園」 36 1941.12T 1941.01K 門司 門司 東京 1977.12.15甲 37 1942.02T 1942.03K 門司 門司 東京 1977.10.18甲 38 1942.04T 1942.04D 門司 門司 立川 1977.10.18甲 39 1941.09M 1941.09K 門司 門司 立川 1978.03.27豊 40 1941.10M 1941.11K 門司 門司 八王子 1975.07.07立 41 1941.11M 1941.12K 門司 門司 豊橋 1977.07.31豊 ----------------------------------------------------------------- 移動 EF10-13 立川→甲府 1976.11.20 EF10-20 甲府→豊橋 1975.02.27 EF10-30 東京→豊橋 1977.01.20 EF10-34 東京→甲府 1977.03.16 EF10-35 東京→豊橋 1977.02.24 EF10-36 東京→甲府 1977.02.17 EF10-37 東京→甲府 1977.02.27 EF10-38 立川→甲府 1977.02.05 EF10-39 立川→甲府 1977.03.12、甲府→豊橋 1977.08.02 (略号) 製造 H:日立、T:芝浦・汽車、K:川車・川船 M:三菱 Y:東洋・日車 区名略号 K:国府津、M:水上、D:沼津 (出典) 製造 新製配置 1945.3 1955.3は EF10・11・12・14形30年の動き,鉄道ピクトリアル1965.12,杉田肇 1975.3は 直流機関車配置表(50.3現在),電気機関車快走,交友社,1975.5.10 空白 は配置なし(既に廃車?)と思われます。 立川区の車両数が違っています。3 なのになぜか 4 でした。 廃車日は 鉄道ピクトリアル「車両の動き」1975-1984を転記。 欠けている号があるので抜けている部分がある。 移動は 鉄道ピクトリアル「車両の動き」1975-1984を転記。 欠けている号があるので抜けている部分があるかもしれない。 1971.3の配置状況 東京 3両 35−37 新鶴見 8両 25−30、33、34 国府津 14両 1−13、16 八王子 9両 14、21、23、24、31、32、38−40 甲府 5両 15、17−20 中部天竜 2両 22、41 1973.3の配置状況 東京 7両 29、30、33−37 新鶴見 10両 1−6、25−28 立川 4両 12、13、38、39 八王子 1両 40 甲府 10両 7−11、15、17−20 豊橋 9両 14、16、21−24、31、32、41 1975.3の配置状況 東京 7両 29、30、33−37 新鶴見 2両 2、25 立川 3両 13、38、39 八王子 1両 40 甲府 12両 7−11、15、17−19、26−28 豊橋 11両 12、14、16、20−24、31、32、41