目 次 1.発端 2.調査 3.撮影写真の調査 4.その後の状況 5.EF65−1064の製造銘板写真 6.EF60、EF62の製造銘板写真 1.発端 10月25日の13時過ぎに、いつも行く東海道線の人道跨線橋に行くと、たまに来る人が写真をとっていました。 曰く:EF65−1064の製造銘板が変だ。というので調べることにしました。 新製 1977.1 全検 1981.10 全検 1987.5 撮った写真を見ると 1983.5.29 「川重富士」 1990.5.27 「川崎」:小さくて年月、製造番号は読めない。 2007.9.09 「川崎」 と言うことは、1987.5の全検時に替わったのでしょうか。 国鉄がJRに替わったあたりですね。全く。 いずれにしても、本来でない製造銘板が長い間付けられ続けていることになる。 (追記1) 盗まれたので、別の銘板を取り付けたようです。 :2008.10.28 (追記2) 跨線橋の人から:銘板は「川崎 昭和38年 273号」と連絡がありました。 :2008.10.28 21:05 と言うことは、EF62−13の銘板だったことになります。 結果: 2008.10.30 実地に調査 その後の状況を見て下さい 撮影した写真を追加しています 1endから見て左側 :川崎 昭和38年 第273号 EF62−13の銘板 1endから見て右側 :川崎 昭和38年 第274号 EF62−14の銘板 2.調査 付け替える可能性のある機関車はEF65の0台は大宮車両所の担当でないので 除くと、EF60、EF62が考えられる。 製造メーカ EF60 東洋・汽車 1,3-7,15-21,47,68-72,84-90,100-107,501-505 川車・川電 2,8-14,22-41,49-54,76-83,96-99,119-129,506-510,521-514 汽車・東洋 42-46 三菱・新三菱 55-58,64-67,511 東芝 59,60-63,73-75,91-95,108-118 EF62 川車・川電 1-15,25-28,44-51 東洋・汽車 16-24,29-35,38-43,52-54 東芝 36,37 在籍状況 EF60 1987.3.2 高二区廃車 15-18,20-37,42-46,48,49,54,61,87,91,96-102,105,... EF62 下記以外廃車 田端 41,43,46,49,53,54 EF60の製造番号 資料があるのでこれを見ればよい。 EF62の製造番号 2008.11.4追加 -------------------------------------------------------------------------------------------- 号機 製造・製番 電装 製造日 廃車日 所属 備考 -------------------------------------------------------------------------------------------- EF621 川崎重工:240 川崎電気 1962.05.16 1986.02.10 篠ノ井 保存 碓氷峠鉄道文化むら EF622 川崎重工:262 川崎電気 1963.03.06 1986.03.31 篠ノ井 保管 JR 貨物篠ノ井鉄道部 EF623 川崎重工:263 川崎電気 1963.03.21 1987.02.02 篠ノ井 保存 トレインギャラリー長野 EF624 川崎重工:264 川崎電気 1963.03.00 1987.03.31 下関 EF625 川崎重工:265 川崎電気 1963.04.05 1987.02.02 篠ノ井 EF626 川崎重工:266 川崎電気 1963.04.06 1987.02.02 篠ノ井 EF627 川崎重工:267 川崎電気 1963.04.07 1987.02.02 篠ノ井 EF628 川崎重工:268 川崎電気 1963.05.08 1987.02.02 篠ノ井 EF629 川崎重工:269 川崎電気 1963.05.15 1987.02.02 篠ノ井 EF6210 川崎重工:270 川崎電気 1963.05.25 1987.02.02 篠ノ井 EF6211 川崎重工:271 川崎電気 1963.06.04 1987.02.02 篠ノ井 EF6212 川崎重工:272 川崎電気 1963.06.14 1975.11.29 高崎二 事故廃車 EF6213 川崎重工:273 川崎電気 1963.06.24 1987.02.07 下関 EF6214 川崎重工:274 川崎電気 1963.06.29 1987.02.07 下関 EF6215 川崎重工:275 川崎電気 1963.07.13 1987.02.07 下関 保管 JR 貨物篠ノ井鉄道部 EF6216 汽車製造:2973 東洋電機 1963.03.23 1987.02.07 下関 EF6217 汽車製造:2974 東洋電機 1963.04.24 1987.02.07 下関 EF6218 汽車製造:2975 東洋電機 1963.05.20 1987.02.07 下関 保存 JR 東日本大宮工場(前頭部) EF6219 汽車製造:2976 東洋電機 1963.05.28 1987.02.07 下関 EF6220 汽車製造:2977 東洋電機 1963.06.10 1987.02.07 下関 EF6221 汽車製造:2978 東洋電機 1963.06.19 1987.02.07 下関 EF6222 汽車製造:2979 東洋電機 1963.06.28 1987.02.07 下関 EF6223 汽車製造:2980 東洋電機 1963.07.15 1987.02.07 下関 EF6224 汽車製造:2981 東洋電機 1963.07.30 1987.02.07 下関 EF6225 川崎重工:302 川崎電気 1964.07.20 1987.02.07 下関 EF6226 川崎重工:303 川崎電気 1964.07.28 1987.02.07 下関 EF6227 川崎重工:348 川崎電気 1965.09.10 1987.02.07 下関 EF6228 川崎重工:349 川崎電気 1965.09.22 1987.02.07 下関 EF6229 汽車製造:3188 東洋電機 1966.03.18 1987.02.07 下関 EF6230 汽車製造:3189 東洋電機 1966.03.26 1987.02.07 下関 EF6231 汽車製造:3190 東洋電機 1966.06.08 1987.02.07 下関 EF6232 汽車製造:3191 東洋電機 1966.06.14 1987.02.07 下関 EF6233 汽車製造:3192 東洋電機 1966.06.22 1987.02.07 下関 EF6234 汽車製造:3193 東洋電機 1966.06.25 1987.02.07 下関 EF6235 汽車製造:3194 東洋電機 1966.06.30 1975.11.29 高崎二 事故廃車 EF6236 東芝府中:5103080-1 1966.09.07 1987.02.07 下関 EF6237 東芝府中:5103080-2 1966.09.20 1987.02.07 下関 EF6238 汽車製造:3310 東洋電機 1966.07.29 1987.02.07 下関 EF6239 汽車製造:3311 東洋電機 1966.08.12 1987.02.02 篠ノ井 EF6240 汽車製造:3312 東洋電機 1966.08.23 1987.02.02 篠ノ井 EF6241 汽車製造:3313 東洋電機 1966.09.07 1997.08.02 田端 EF6242 汽車製造:3314 東洋電機 1966.09.14 1987.02.02 篠ノ井 EF6243 汽車製造:3315 東洋電機 1966.09.22 1998.08.03 田端 EF6244 川崎重工:371 川崎電気 1966.06.27 1987.02.02 篠ノ井 EF6245 川崎重工:372 川崎電気 1966.07.04 1987.02.02 篠ノ井 EF6246 川崎重工:373 川崎電気 1966.07.15 1998.08.03 田端 EF6247 川崎重工:374 川崎電気 1966.07.21 1987.02.02 篠ノ井 EF6248 川崎重工:375 川崎電気 1966.08.02 1987.02.02 篠ノ井 EF6249 川崎重工:376 川崎電気 1966.08.19 1993.11.01 田端 EF6250 川崎重工:377 川崎電気 1966.08.26 1987.02.02 篠ノ井 EF6251 川崎重工:378 川崎電気 1966.09.07 1987.02.02 篠ノ井 EF6252 汽車製造:3319 東洋電機 1967.09.06 1987.02.02 篠ノ井 EF6253 汽車製造:3629 東洋電機 1969.12.17 1993.12.01 田端 EF6254 汽車製造:3630 東洋電機 1969.12.23 1999.01.14 田端 -------------------------------------------------------------------------------------------- 3.撮影写真の調査 EF65−1064の銘板 結局、銘板を調べるのが一番の早道なので、1984年以降に撮影した写真を調べました。 写真を探すのも大変であるが、製造番号が読める写真はないので、写真を撮るのが手っ取り早い という結論です。 EF60・EF62の銘板 参考にするため、スキャン済みの写真を調べました。 4.その後の状況 (1) このページ(初版)を公開したところ、さる方から下記が送られてきました。 さる方より: 特にプレート/銘板を収集している私にとっては、貴重な資料としてとても重宝しております。 ありがとうございます。 ところで、EF651064号機の銘板につきまして、私の知っている限りの情報です。 当機の銘板は盗難にあっております。当時まだEF62やDD13等の余剰機が大量に留置されており、 そのなかから保留機で解体待ちであったEF62の4号機だったか14号機(たしか14号機で銘板の製番を 見ればわかる)のものをはずして取り付けたといういきさつがあります。それが今でもそのまま なのでしょう。 さる方へ: EF65−1064はまだ走っているので、機会があったら銘板を撮りたいと 思っております。 東海道線の戸塚に住んでいますが、撮れるのは951(元3363)列車か 3461列車です。 JRになるときに廃車になった機関車が多数ありました。その後、車籍復活 した機関車に製造銘板が付いていないのが結構ありましたが、これはなんで しょうね。 さる方より: 貴ホームページの写真から、当方が所有している「東芝 昭和33年」(製番が入っていないタイプ)がEF58155のもので あることも判明いたしましたし、これほど詳細に残っている記録も他に例を存じておりません。 あの川崎銘板には、確か製番が入っていたと思いますが、262−275号がEF62の2号機から15号機に該当しております。 よって、第264号であればEF624のもの、第274号であればEF6214号機のものの流用です。 但し、新製時から廃車になるまでに途中で他のカマの銘板と入れ替わってしまったものがあるのも事実です。 たとえば、当方所有の「川崎 昭和39年第300号」はその製番からEF60513号機のものですが、当銘板はなんと EF6098の廃車時に取り付けられておりました。これは、おそらく大宮工場での全般検査時に、一度外されたものを 再度取り付ける際に、同じく全検で入場中の他のカマのものが誤って取り付けられたものと予想されます。よって、 このような例は他にも多々存在するようですが、今回のEF651064のケースは、オリジナルが盗難にあった際に 新鶴見だったか大崎界隈だったか、大量に留置されていたカマの中に荷物列車の全廃でもう再起の見込みのない EF62も多数いたので、この製番に準じた62のものと考えてもいいと思われます。 また、これは余談ですが、この盗難が発生した際に、公にしてしまうとこれをまねて盗むやつが増えても困ると 言うことで、穏便に処理をしたと言う後日談もあるようです。 ご指摘のJR移行時に車籍復帰した65の銘板ですが、2休車になった時点で、即売用に機関区や工場で外されて しまったためです。中にはEF65XXといった切り抜き文字まで外されてしまったものもあります。 「THE LAST RUNNERS Vol.3」 (草原社)の25ページにEF6510の姿が紹介されております。 さすがに、切り抜き文字は復活されたようですが、どうも銘板にまでその配慮はなされなかったようです。 (2) 跨線橋の人から:銘板は「川崎 昭和38年 273号」と連絡がありました。 :2008.10.28 21:05 と言うことは、EF62−13の銘板だったことになります。 (3) さる方より: 2008/10/29 5:10 ところで、http://www.bbbn.jp/~taka/ef65/takasaki/unchiku/kaisya-meiban/page3.html にて、「川崎 昭和38年 第274号」とのクリアな写真が紹介されております。 その後、銘板が交換されたとは考えずらく、おそらくこれが今でも使われていると思われます。 よって、EF6214号機のものの流用ではないかと思われますが、いかがでしょうか? (4) EF65-1064 は 本日(30日)4094列車を牽引するらしいと分かったので、急遽、田端操−三河島に 出かけました。 4094 宇都宮タ9:44発、田端操11:29発、隅田川11:36着。 1endから見て左側 単4094 隅田川12:03発、田端操12:11着 1endから見て右側 これで、左右撮れる訳です。丁度1end側が先頭でした。 その後、だめ押しで田端区へ歩いて行きました。丁度道路から撮れる場所に止まっていたので、 銘板(1endから見て右側)を撮りました。 その結果: 1endから見て左側 :川崎 昭和38年 第273号 1endから見て右側 :川崎 昭和38年 第274号 (5) 12月3日の午後3時半頃、横須賀線で帰宅途中に新川崎で新鶴見区を見るとEF65-1064が見えたのですが、 電車に乗ったままだったので、横浜駅で折り返し新川崎に戻りました。 ホーム側からは1エンドから見て左側でした。ようやくはっきり見える銘板が撮れました。 止まっていたのは、夜に東海道線か東京タ方面へ運用される留置位置でした。