下記は1976年10月頃の運用です。一部列車番号が異なりますが、1975年3月のダイヤグラムでも 運用は同じです。実見からこの列車はセメント輸送用で午後の列車は空返です。 扇町 (尻) 新鶴見操 保土ヶ谷 備考(出典) ---------------------------------------------------------------- A88 5993 07:18--------->08:05 運用表より A71 5993 08:32---------->08:51 同上 t5984 09:39<----------09:18 同上 A47 t1995 14:59---------->15:16 同上 5980 16:43<----------16:25 同上 空返 A?? 5980 18:14<---------17:24 ダイヤグラムより その他の貨物は、保土ヶ谷に停車する貨物列車に連結されて来たようです。 この時代には、この辺りに運用される旧型機は新鶴見区に所属しており、保土ヶ谷行きは上のダイヤのみ でした。 その頃の相模鉄道の機関車の運用は、重連または単機でした。 これは、撮影した写真から推定しているわけですが、セメント輸送の場合は重連でした。 セメント輸送は1965年からで厚木まで輸送していた。しかし、1979年10月に貨物線が横須賀線用に なり、保土ヶ谷を通らなくなると、相鉄経由でなくなった。 このとき以降、ジェット燃料タンクは厚木経由に 変わった。 その後の状況 (1)1981年末 参考資料1の記述では、『現在の相鉄と国鉄との貨物連絡はこの厚木のみで1日1往復の 米軍厚木飛行場向けのタンク車(タキ)をED10形が重連で牽引しており・・』となっ ている(甲種車両輸送も同様)。セメント輸送については、相鉄と関係がないので不明。 (2)1982.11の東海道貨物線ダイヤグラム 列車番号197*が茅ヶ崎に長時間停車または始発(1974列車)となっていた。 相模線のダイヤグラムがないので関連は分からない。 (3)手元にある貨物時刻表を調べると: 1986.11改正 相模線の茅ヶ崎−厚木間は貨物輸送対象外線区になっていた。 1989.3改正 相模線の茅ヶ崎−厚木間の貨物輸送は記載あり。地図には相模大塚も載っている 茅ヶ崎 厚木 8491 0933 1005 石油 8490 1602発 1533 石油(返空) 1991.3改正 同上 (4)1988.3.31改正の運用表を見ると 相模線の貨物は品川区のDE11-2000で仕業番号A501となっている。 これに対応する東海道線の列車は、茅ヶ崎で引き継ぐので、対応する時間帯で考えると 塩浜操 相模貨 5877 0807 --> 0946 EF66 吹A25 5878 1830 <-- 1623 EF65 岡A29 これは1989.3.31改正でも同じであった。 (5)2006貨物時刻表では茅ヶ崎−厚木間は貨物列車が運転される区間になっているが、 列車の設定はない。 なお、相模鉄道の貨物輸送については鈴木康弘氏の相模鉄道の貨物輸送が詳しいです。 撮影記録 1975.2.16(日) 午後3時頃の西横浜駅で、機関車2両と荷物電車がお休み中でした。 機関車はED11とED14で、ED11にはトフ401が連結されていました。 1975.5.24(土) 10:03頃の撮影で、ホキを保土ヶ谷で受け取り、西横浜に戻ってきた所です。 機関車はED12+ED11でした。右側にワム138109が写っています。 なお、保土ヶ谷までの牽引機はEF15−5でした。EF15のページに戻りの 単5984の写真を掲載しています。 1975.6.15(日) 16:20頃で、貨物を引き渡して戻るところです。 1975.6.28(土) 8:40頃で貨物(無蓋貨車)を引いて西横浜へ向かうところです。 1975.12.21(日) 8:45にED11が貨物(無蓋貨車)を引いて西横浜へ向かいました。 その後、EF15−81が5993列車(セメント列車)を牽引して8:57に到着。 写真はED12+ED13をセメント列車に連結しているところです。 1977.3.25(金) 写真から見て、保土ヶ谷でセメント列車を受け取り、西横浜に戻ってきて、機回し中か。 1977.10.8(土) 残っている写真から8:30頃から9:40頃まで西横浜で写真を撮っていたようです。 このときの相鉄の写真はこの1枚だけなのですが、セメント列車を保土ヶ谷に迎えに行く ところと思われます。この後、セメント列車を牽引したEF13−30が戻る単5984 列車を撮っています(EF13のページに掲載)。 新製、その他 番号 新 製 備 考 --------------------------------------------- 11 1952.05 東洋 12 1952.05 東洋 13 1954.06 東洋 ジェット機燃料輸送対応 14 1965.10 東洋 セメント輸送対応 重連総括制御装置 --------------------------------------------- 出力:512Kw、DT13 MT30 自重:45t 写真撮影当時には全機に重連総括制御装置が追加されていたと思われる。 1979.10保土ヶ谷貨物廃止のため相模線厚木経由となった。 貨車 1982年3月末:参考資料1による 形式 車 号 備 考 ----------------------------------------------------------------------- ワ 120形 121 122 あまり使われない ワフ100形 100 101 あまり使われない チ 210形 210 211 レール運搬用 モーターカーで置き換え チ 500形 517 518 レール運搬用 モーターカーで置き換え ト 210形 217 あまり使われない トム260形 275 288 289 290 トム600形 601-611 トフ400形 400-403 ホキ800形 801 802 計 30両 参考資料 (1)相模鉄道 柴田重利、保育社1982.3 (2)現有私鉄電気機関車通観[2] (ED11-13)、吉川文夫 鉄道ピクトリアル No.95 (3)特集 相模鉄道 鉄道ピクトリアル,1976.5 No.320